その頃…


学校


「あ、あんたたち…」

朱鳥が教室に来た姫野たちに話しかける。


「何かしら？」

姫野が言う。

「あの男は？」

「幸大君のことかにゃ？」

クーニャが言う。

「彼なら、君の嫌いな佐藤君につれていかれたが？」

華乃が言う。

「そう…」

「どうしてそんなことを聞くんだ？」

マリアが言う。


「べ…別に。

あんたたちはいつも一緒にいるのに今日はいないから気になっただけよ…」

朱鳥が言う。

「歯切れが悪いわね。」

姫野が言う。

「そんなこと…ないわよ。

あの男がいなくて今日は過ごしやすいし清々しいわ。」

朱鳥が言う。

「外は曇ってるのに？」

クーニャが言う。

「心が清々しいって意味よ!!」

朱鳥が言う。

「今日の降水確率は午後は100%よ…」

アゲハが言う。



その後、HRが始まっても幸大が戻って来なかったため優衣が泣き出したとか…





「…。

あいつは、悪人なんだから…自業自得よ…」

朱鳥が呟く。






昼…

空き地…


「こいつ…まだ、気絶もしないのかよ！」

バキッ！

「げほっ!?」

幸大が攻撃を受け続けていた。


「悪いな…お前らみたいに腐ってねぇから丈夫なんだよ。」

「何だと!?

てめぇ!!」

「おい、佐藤！」

取り巻きが空き地に置いてあった鉄パイプを佐藤に渡す。

「オラァ！」

ガキッ！

幸大を思いきり殴る。

「ぐあっ!?」

「はははっ！」

「良い様だなぁ！」

佐藤が鉄パイプで幸大の胸を突こうとする。

ドシュッ！

鉄パイプは何かの作業用だったのか斜めに切られ鋭くなっていた。

その鉄パイプは幸大の心臓を貫いた。