翌朝


校門


「よぉ…」

佐藤が幸大たちに声を掛ける。

「何だ?」

幸大が言う。

「ちょっと来い。」

「は?」

「大人しく従った方が良いぜ?」

「…。

お前ら…先に行ってくれ。」

幸大が言う。

「わかったわ。」

姫野が言う。

「咲子…お前もついてくるな。」

「…。

はい。」

咲子が言う。





空き地


「こんな所で何の用だ?」

幸大が言う。

「まずはこれを見な。」

佐藤が携帯を見せる。

「これは…楠木?」

朱鳥が目隠しをして手を縛られ口にガムテープをしていた。

「楠木が俺を悪人とか言い出したんで拉致った。

そしたらお前とも少し交流があるみたいだから拉致ったついでにこいつを人質にしてお前に仕返しをしようと思ってな。」


佐藤が言う。

「そもそも拉致った理由は?」

幸大が言う。


「こいつも俺の女にしてやる。

いずれはお前の女も、な。」


「てめぇ…」

「おっと…抵抗したら楠木がどうなるか…わかるな?

最終的には俺のモノになるが…」

「ちっ…

本当に腐ってやがるな。」

幸大が言う。


「ははは!

何とでも言え!」

バキッ!

佐藤が幸大を殴る。

「さぁ…お前らもこいつを二度と逆らえなくしちまえ!」


佐藤とその取り巻きが幸大を攻撃し始めた。