昼休み


「うぅ〜

何か邪悪な気配がするよぉ〜」

優衣がアゲハを見ながら言う。

「教師が教え子を邪悪と言うのはどうかと思うが?」

華乃が言う。

「だってぇ〜!」

優衣が涙目で言う。

「駄々っ子って言うか…子供ね。」

姫野が言う。

「それよりも…冬木さんとアゲハちゃんが幸大君の隣を陣取ってるのが許せない〜!」

クーニャが言う。

「何か…さびしいです…」

沙羅が言う。

「幸大のアホー!」

マリアが言う。

「幸大さん、お弁当です。」

咲子が弁当を渡す。


「幸大様、私も作って来ました。」

アゲハが言う。

「アゲハさん、幸大さんのお弁当は私が作ってあるので結構です。」

咲子が言う。

「もちろん…知ってるわ。

だから…私のは小さめに作りました。

これなら…そのお弁当を食べても十分に食べれるサイズだと思います…」

小さな弁当をアゲハが差し出す。

「まぁ…食べれないことはないけど…」

幸大が言う。

「幸大君…私はクッキーを作ったのだが食べてくれないか?

先日の花見で酔っぱらいから助けてもらった御礼だ。」


「あ、ああ…。」

幸大が言う。


「気の回し方がうまいわね…」

姫野が言う。