教室がざわついてる中、先生がいった。



 「とりあえず 橘、席に着くか。  えーと・・
  
   あぁ  月城の隣の席、空いてるんだったな。
じゃあ橘はあの空いてる席に座ってくれ。」


 「はい」





 ―――え  隣?の席?
私は自分の隣の席をちらりと見る。


…あぁ そういえば隣の席だった人・・

 えーと・・・  ナントカ君… うん。だめだ思い出せないや。
とりあえずその人が3年になってすぐに県外へ転校したんだっけ。



色々と心でぶつぶつ言っていたら



「よろしく」

 彼が言った。



「あぁ・・ はい  よろしく」

なんで今私、「はい」とか敬語使った?
思わず自分に心でツッコんでしまった。