教室へつくと、真っ先に真美がとんできて

「奏 グッジョブ!!   よくあのイケメン君を
サックスパートに入れたね!」

 嬉しそうにいった。




「あぁー  うん まぁ・・」
私はそう答えながら、次に真美が発する言葉を
内心で予想していた。

  「ちょっと狙っちゃおうかなぁ♪」

・・・あはは・・やっぱり。



「真美さん、それは勿論冗談なんですよね?!」

 教室の後ろで練習をしていた幹雄がすかさず叫んだ。



  「さぁね♪」

真美は楽しそうだ。
  いっつもこんな感じなんだよねー。