「えぇ・・・つまんないなぁ」 肩を落として自転車を進ませる葵ちゃん。 私が橘君に恋・・? ……ないわ・・ まず、あんな人好きになったら 女子の目がうざいだろうな・・。 うざい女子達がコソコソ悪口をいうのを想像しただけで 無性に腹が立ってくる。 私はとりあえずもやもやを忘れる為に 頭をブンブンと振ってから 空を見上げた。 ――・・桜が青く澄んだ空を舞っていた。