「・・全くさ 転校してきてすぐに入部届でも出せば
 色々面倒くさいことしなくて良かったのに。
  …橘君と部活まで同じとか・・
あーぁ  これからも私はきっと苦労するよ・・ 」

  私がブツブツとぼやいていたら

「でも 奏、何か楽しそうだよ♪  見ててそう思った。
  何か前より つまらなそうな顔してないし」


 そんな事を葵ちゃんは言った。

・・私・・そんな楽しそうな顔してんのか・・?
自覚ないな・・。





 彼女はひらめいた顔で
「もしかして恋した?! 橘君に」

そういったが

 「ないよ。それは」

私は即答した。