・・もしかして...

自分のバッグを見ると、いつもついてるはずの 自分の楽器のキーホルダーがついていない。


..あ あの時柵に引っ掛けちゃったんだ・・多分



「ありがと。 確かに私のだよ。これ 前の先輩からもらったやつ
   で 無くしたらちょっと困るとこだった」

「ふーん。  じゃ そういうことで」


 彼は軽く手をあげてから、くるりと向きを変えて 歩いていった。