強い風が吹いて 桜が舞い散る中、私は彼を見て
・・やっぱ こういう風景にこんな人間がいると 絵になるな
   なんて思ってしまった。






彼が言葉を発した。

「ここ・・気持ちいいね
   あのさ  俺もサボりがてらここに来てもいい?」


私は一瞬動揺しつつ言葉を返す。

「いいよ別に。  まぁ・・私の所有地じゃないけど」