「奏は?好きな人とかいないの?」

興味津々に聞いてきた。


「うん  いない。できたこともない。」

  葵ちゃんは心底がっかりしたように首を下げる。


「なんで奏はそうなのかなぁ・・  男に冷たいっていうか・・。
 必要以上に話さないもんね・・・
  でもさ   もし奏に好きな人ができたら、全力で応援するから!  できたら教えてね♪」


 そういってニッコリ笑う。


  「できるかわからないけど  まぁ  できたら教えるよ」

 「うん♪  あ うちこっちだから じゃ また明日ね♪」

  「じゃあね」



軽く手を振り 自分の家へと自転車を進ませた。