「わざわざ迎えに来てもらってすみません」
「いえ。こちらこそ急に御呼び立てする事になり」
ペコペコと頭を下げつつもちょっと興味津々な顔で、拓斗さんの車の中を見渡すお父さんとお母さん。
「優子!」
「どうしたの?お父さん」
「誕生日を迎えたからかこの前会った時よりも優子が大人っぽく見えて父さん驚いたなぁ」
シートベルトに手を伸ばしながらそう言ったお父さんは‘優子が生まれたあの日は〜’と私が生まれた日の事を話し始めた。
ああ、お父さんの話し長くなりそう…
昔はなんて思っていたけど今はもう少しで私自身もその立場になるんだ、と思うとしみじみしてくる。
「優子は2500グラム程度で生まれた所為か、同じ日に生まれた子よりも小さくて」