拓斗さんの鼓動と私の鼓動は同じぐらい早い気がするけど、それは同じ気分だからだと思ってもいいのかな?
――もしも。
もし違ったとしても私はそうだといいなの意味も込め、勘違いだと言われる事覚悟でそう思い込もう。
「好きです」
なんて言いながら見上げると知ってると言わんばかりに拓斗さんは。
目を細めながら私のおでこに唇を当てガチャリと寝室の扉を開けて、一目散にベッドへと向かった拓斗さんはそのまま私をベッドの上に下ろした。
寝室のライトは一番暗い設定でベッドサイドのライトだけが明るい。
「俺も」
「拓斗さん?」
「俺も、優子が好きだ――…」
そんな言葉を聞いた後。
唇を重ね合いながら私は瞼を下ろした。