「そうだろ?愛する人を思いデザインするから楽しめるんであって、利益を思いしても楽しめないだろう」





そう言い少し力を入れ優子の手を握れば、真っ赤な顔の優子を視線が捉えた。





「顔赧らめてどうした」

「拓斗さんの所為です!そんな素敵な事を言われたら」





もっともっと赧らめた優子を見ていたい。


欲を言えば今すぐにでも全身を赧らめさせてやりたい。


年甲斐もないな、俺は。





「愛する人?」

「……っ」

「本当の事を言ったまでだ。デザインをしてる間は優子の事だけを思う存分考えれる」





これ以上になく堪らないだろ?と優子の耳元で囁けば、優子は予想通りの反応をする。


そんな優子がこの上なく堪らないのが本音だが、な。