「優子ー!早くきなさい」
「迎えにきたよー」
お母さんと青葉の声が聞こえて鞄と紙袋を持ち、だらだらとソファーから立ち上がると。
ハンガーにかけてある拓斗さんから昨日送られてきたコートに手伸ばした。
「おばさんのエプロン可愛い」
「これは誕生日に優子と飯田さんがくれたのよ」
玄関で楽しそうに会話をしてるお母さんと青葉が羨ましい。
ガチャリとリビングの扉をあけ玄関へと向かう。
「あっ、優子おはよ!」
「もう青葉ちゃんを待たせちゃって」
「いーんですいーんです」
「優子ったら昨日から変なのよねぇ。ぼんやりしちゃって無気力というか」
私だって好きでぼんやりとか無気力になってる訳じゃない。