なぁんて、ね。


ちょっと拓斗さんを驚かせてみたくてそう聞いてみてしまったけれど…、そんな私の予想的中で拓斗さんに無言になった。





「えへへへ、冗談です」

『……』

「でも…。拓斗さんも同じだって心の中ではそう思ってます」





ロシアに旅立つ前あんなにも愛してくれたんだから少し自意識過剰になるくらいはいいよね?





「でも、早く会いたいです」

『優子』

「なんですか?」

『早く帰国したい』





それって…、顔がどんどん赤くなるのが分かる。





「待ってます。拓斗さんにシチュー作って待ってます!」





大好物を作って待ってますね。


それから間も無く打ち合わせがあるという事で電話は切れてしまった。