「拓斗さんの言う通りです」
「それに…」
それに…、と言った拓斗さんは何故かそれ以上口を開こうとしなくて。
‘それに’の先はなんだろう?その先の言葉が気になって気になって。
聞き直そうとすれば…
「俺は今の優子が好きだ。多分、優子が思ってる以上に」
そんな思いがけない言葉に照れてると…
拓斗さんは目を細めて笑う。
「一生懸命な優子も」
「……」
「大人の会話に入ってく優子も子煩悩な優子を見るのも楽しみだが。結局、ありのままの優子が好きだ――…」
声を遮るように音をたて重なった唇がとても熱い。
私もそう。
パパの顔になった拓斗さんを見つめるのがとてもとても楽しみですよ。