ご飯も食べ終わりファミレスから出た私達は車に乗り込んだ



「桃さんの家でいいんですか?」



「はい、お願いします」

車が私の家へと発進した
車内ではあまり会話しなかったけど嫌な感じではなかった


「今日はご馳走さまでした」


「いやいや僕が誘ったんだから当たり前です」


もう一度お礼を言って帰ろうとマンションのエントランスに入る時、急に左腕を捕まれた


「キャッ!」

小さな悲鳴と共にヒロさんの腕の中にいる事に気が付いた


「す、すすいません!!」

いきなりの事で頭が混乱して思わず謝って離れようとヒロさんの胸を手で押したけどビクともしなかった


「あ、あの」

「何ですか?」


「離してくれませんか?」


「何で?」


え?何で?っておかしくない!?なんてアタフタしてると

チュ


「ん!!???」


唇が熱を持ち始めた