「オムライスとハンバーグ定食とアイスミルクティーとホットコーヒーで」
「かしこまりました。オムライスがお1つ、ハンバーグ定食がお1つ、アイスミルクティーがお1つ、ホットコーヒーがお1つ。以上でよろしいでしょうか?」
「はい」
「では少々お待ちくださいませ」
店員さんに注文を終えて飲み物が先に運ばれてきた。
アイスミルクティーを飲んでいると
「桃さんの初恋っていつですか?」
ー!ゴホッ ゴホッ
見事にむせた
「な、何ですか急に!?」
「いや、気になったもので。で、いつなんですか?」
そこはやっぱまだ聞くんだ
「中学1年の頃ですかね」
変な質問にちょっぴり慌てながら答えた。
「へぇ~。どんな人だったんですか?」
「うーん。まぁ、所謂学校のアイドル的存在な先輩です」
「付き合ったんですか?」
「いえいえ!影から見るだけの淡い初恋でした」
あの頃は片想いで見てるだけでもドキドキだった
ふと、気になった事を聞いてみた。
「ヒロさんの初恋はいつだったんですか?」
「俺の初恋は高校の時でした」
「どんな相手だったんですか?」
「忘れました」
「そん・・・」
「お待たせしました」
・・・・。
何てタイミングなんだ
「さ、食べましょう」
「・・・そうですね」
何か上手い具合にはぐらかされた気がする