「「…静、ユウ、エルごめんなさい!」」


 帰りの車の中。

 熟睡する祝詞を無視して麗と砂音が頭を下げた。


 「何で、俺も?」


 「…ツバキの花買ったから…お金使っちゃった…」

 砂音が申し訳なさそうに財布を狼狽へ返した。