「あ、あの。」

 2人がこっちをみる。

「…お母さん、どこに行ってるんですか?」

 少しの沈黙。

 口を開いたのは悟さん。

「わからないんだ。」

「わからない?」

「うん。」

 空はなにも関心がないのか、ハンバーグを頬張っている。

「わからないって…どうゆうことですか。」

「僕にもはっきりしないけど、当分は帰ってこないらしい。行き先は教えてくれなかった。」

「行方不明ってことですか。」

「うん。」