「それなら言ってくれればよかったじゃん。」

「言う暇なんてなかったじゃん、海、今まで寝てたんだから。」

「あ、そっか。」

「…ったく。」

「空ぁー、ご飯食べなさーい。」

 悟さんの声だ。

「うっせぇ。海、行くぞ。」

「あ、うん。」

 なんで空はそんなこと言うんだろ。

 あたしは嬉しいけどな。

「…早くしろよ。飯冷めんだろ。」

「わかってるし。」

「チッ…」

 今、舌打ちした…。

 こいつ…、ムカつく!!