頭の中でそればかりを叫んでいた。

 痛みを感じてることは、まだ生きてるんだな…と、少し安心する。

 こんな心配をするあたしは、やっぱり変?

 蹴られる度にうめく声。

 自分で聞いていても、痛々しく感じる。

 だれか…たす…けて…。

 いつまであたしは助けを求めるんだろう。

 いつかこれが当たり前になってしまうと、どこかで思っているのかもしれない。

 でも、母が嫌いな訳じゃない。

 うーん…。呆れてるかな。

 自分の気に入らないことは、身近にいるあたしのせいらしい。