階段上っていく足音が聞こえる。

「空~。返事くらいしなさい。」

 聞き覚えのある名前。

“俺の名前は神木 空。”

 そう言えば、悟さんの苗字って確か…

 そう思った瞬間リビングを飛び出していた。

 なぜかはわからないけど、今すぐ確認したいと思ったから…

 急いで階段を上ると、まだ“彼”は廊下を歩いていた。

(…てか、ここってあたしの家なんだけど…。なんで堂々と入ってきてるわけ!?)

 部屋は余りきってるけど、そうゆう問題じゃない。