少しの間、画面を眺めていたけど、見ていても面白くなかったから電源を落とした。

「あー!!なんで消しちゃうんだよ~!!見てたのに…。」

 この人はリアクションが大きい。

 その上、声も少し高め。

 ただ聞いてるだけだと少年みたい。

「海ちゃん。」

「なんですか?」

「僕のこと嫌ってる?」

 悟さんは自分のことを僕と呼ぶ。

 そして私のことを“海ちゃん”と呼ぶ。

 少し新鮮な気持ちだった。