「…そりゃぁ…、無理だなぁ。」

 …は?

 無理って、なにそれ。

「他人なんだから…もぅ…出てってください。」

 そう言い終えると、また布団をかぶりなおした。

「…他人じゃないよ?僕たち。」

 ………

 いやいや…どう見ても赤の他人でしょ。

 考えていると、布団をはぎ取られた。

「ちょっ…!!返して!!」

「返してほしかったら、僕の話…ちゃんと聞いて?」

 よく見ると、目鼻立ちがはっきりしててかっこよかった。

 でも…誰かに似てる。