母にとって私の存在はストレス発散用のオモチャでしかない。

「私…生きてていいのかな…?幸せかなぁ…?」

 そっと問いかける。

 もちろん、答えてくれる人は誰もいなかった。

「悲しい…なぁ…。」

 そう。なんて悲しいんだろう。

 1人言のようにぶつぶつつぶやいていた。

 ゆっくりと足を動かし、海の中へ…。

 ひんやりとした水が足にまとわりつく。

 ザザーン…ザザーン…。