「この結婚は、先代の天野原家党首…つまり貴女のお祖父様の御許しの下決められたのです…。先代天野原家党首はとても良い御方でした………私は天野原様にとてもよくしてもらいました。そこで私は考えたのです。この御方の孫と私の子を結婚させれたらどれだけ幸せなことになるのでしょうと、そのむねを伝えたのです。天野原様は喜んでお引き受けしてくださいました。だから…私は貴女に佐喜と結婚してほしいのです。」


おじいちゃんが??


「本当に私の祖父が決めたのですか!?」


王妃は笑顔で頷いた。


「えぇ…貴女の御母様からも御許しが出ています。」