黒いオーラを発してるのは、紛れもなく連香だ。


「“落ち着いた”じゃないよ!私ずっとジロジロ見られて、恥ずかしかったんだから!!」


涙目になりながら、上からオレを睨む。


怒ってる顔もまたカワイくて、ストンと連香を横に座らせた。


「わりぃ。どうしても、女子の誘いから逃れたくて…………」


「だからって通りかかっただけの私を巻き込まないでよ!いいじゃないモテモテで!さすが学年2位だね!!」


連香がベラベラ続けた言葉の最後が、引っかかった。


「なんでお前、オレが1年生で成績2位って知ってるんだよ?」