沈んだ声で自己紹介して、止めてた足を進め始めた。


「お、沖津君待って!私は1年B組の幹居 連香!!」


………知ってるって。


お前は学年一の秀才・美少女として有名なんだから、幹居こそ知らないヤツはいないから。


「ごめん……」


「あのさ…もう謝んないでくれる?余計に惨めになるし」


「う………」


少し冷たく言うと、幹居はシュンとなって後ろをついて来た。


重~~~い雰囲気が、オレ達の周りを取り囲む。


オレは予想外に、幹居の“アナタの事知りません”宣告にショックを受けていた。


参ったな………