オイ……


今、オレの隣にいる美少女………何つった?


『アナタ……ダァレ?』


って、確かに言ったよな!?


「え……?あの…………冗談よせよ?幹居……」


頭がこんがらがって、瞬きの回数が倍に増える。


“ダァレ?”って…コ、コイツいきなり何言ってんだ……?


苦笑いを浮かべてスルーしようとしたが、幹居は俯き加減で顔が見えない。


そして、またまたとんでもないセリフを放ったのだった。


「ごめんなさい……今更だけど、私…………アナタの名前知らないの……」


―――チーン。


名前…知らない………?