全然違う方向だったら、一緒に帰るなんてムリだと考えて、首を傾げて尋ねた。


「そだな………幹居、家どこ?近くに何ある?」


「んっと…××書店の近く」


「マジ!?オレん家もそっちの方向なんだよ!よし、途中まで一緒に帰ろうぜ!!」


ハイ……ッ!?


“帰ろうぜ”って、すでに決定事項になってない!?


私、まだOKしてないのに、強制なの!?


「あの、私1人で……」


「ホーラ、早くお菓子買って来いよ」


なっ、この男の子人の話全く聞いてくれないんですけど!!


少々イラッとして、眉間にシワが寄ってしまった。