夕日が差し込む午後5時の保健室。 俺の目の前にいる男は、爽やかな笑顔でそう言った。 「………はい?」 「あれ、聞こえなかった? んじゃもう一回。 先生の好きな所は、顔と声です」 「…いや、聞こえてたけど……」 …聞こえてたけどさ、それってなんか違くない? 「顔と、声って…」 なんか納得いかないような。