「・・・は?」
「俺はありさの事が好き」

どっどうしよう
なんて言えばいいの

「じゃっじゃあ、俺帰るわ」

「えっちょっちょっとまって!」
海斗は背中を向いたままだ
「あたしも・・・あたしも海斗の事が好きだからっ!」
海斗は地面にしゃがみ込んだ
あたしはつぎのことばが何か待っていた
「嘘だろ」
「嘘じゃない!海斗の事・・・大好きなんだから」
「じゃっじゃあな」
「うん またね」

あたしは海斗の姿が見えなくなるまでずっとその背中を見ていた