『新入生代表………』





まだ少し肌寒い体育館。

やる気満々の新入生。

まばら出席の上級生。



むせ返るほどの

うっとーしさ。







「ねぇ、あの人超カッコイくない??」

「あ、うんうん!!カッコイィ!!」

「灘中の…『ユキちゃん』でしょ??」

「ナオ知ってるの??」

「隣の中学だもん。ちょっと有名だった。カッコイィよね〜。同じ顔の妹いるよ」

「え〜、イィなぁ〜。超ベッピンじゃん。てかあたしもあんなカッコイィお兄ちゃん欲し〜い☆超カッコイ〜ィ☆」

「彼女いるのかなぁ??」



「彼女いないよ」

「……………誰…??」

「僕はユキちゃんの幼なじみ、藤村ゴウ☆ヨロピク☆」

「…ヨロピ…」

「ヤだ、キモ〜イ」

「キモイ言うな。みんなで親睦深めにカラオケでも行かない??」

「ユキちゃんも来るの??」

「もち〜」

「行く〜!!行こうよぅ!!」

「ルナやる気だね…」

「ロックオンしちゃった??」

「絶対堕とす☆」

「出た〜………」



「まぁまぁ、じゃあとりあえず携番とメルアドを…」