「ねぇ、夏くん。どうし--「絢ちゃんっ!」





そう言いかけた私の後ろには、いつの間にか夏夜くんが立っていた。






「絢ちゃん、何かあったの……って、……え。夏海?」




えっ、夏夜くん、夏くんが見えるの……?





夏夜くんは、驚いていて口が開きっぱなし。





「う、嘘だろ……お前、死んだんじゃ……」





足まで震えだして。





「兄貴……俺が見えるのか……?」





夏くんも、足をガタガタと震わせている。