もう、寂しくなっても、手紙を書いたりしない。 嫌な事があっても、この世にいない夏くんにばかり頼ったりしない。 『夏海が頼れるのは絢ちゃんだけなんだよ』 夏夜くんの言った、その言葉をそのままに。 私は、もう夏くんを頼りません。 だけど、その代わり。 私を頼ってください。 空の上には、知らない人ばかりでしょう? 何かあった時は、私を頼っていいんだよ。 私、夏くんが生きている間、何もしてあげる事ができなかったから……。