今日のように満天の星空を見ると、彼の最期を思い出してしまう。



「……っつ、なつ……くん……っ」



私は流れ落ちる涙を拭うと、夜空がよく見える椅子に座った。


目の前の机の引き出しを開け、便箋を取り出す。



彼が買ってくれた、淡いピンクの便箋。




今日もまた、彼を思わずにはいられない。




私はシャーペンを手に、この前の満月の日のように、便箋に想いを綴った。