いつからかは覚えていないが母が叔父さんと住んでいた家から車で一時間程の位置にある男の家に私を連れて通いはじめた

後に私の父となる人だった


気づくと私と母は叔父さんと住んでいた家を離れてその男の家で暮らしはじめた

私はその男を父と呼び慕っていた
まさか血が繋がっていないなんて思ってもみなかった





しばらくすると母に新しい命が宿り私の異父弟が誕生した
私が四歳の時だった
まぁあと一週間で誕生日だったが

その弟には私が夢で一緒にサッカーをして遊んだ男の子が名乗った名前から父と母が名前をつけた
巧徳よしのり、と



弟の誕生を機に私達家族は父の実家の近くに移り住んだ