「なんだよ~俺また出番なしか?」


瀧が膨れる。


「なによ、事件でも起きてほしいみたいな言い方。」


「いやははは」


「でも、ありがと。瀧があの時どんな風に思ってたとか知れて嬉しかった。」


「あたし、幸せだよ。いい弟だね瀧!」


あたしは、ぎゅうっとハグした。


「やめろ~変な気になるだろ。」


「げ、やめてバカ瀧。」


「いっとくけど、俺の初恋は姉貴だから。」


「やめてよ~そういう気はないから。」


「俺もないから、、、、今は」


苦笑する瀧、、、かわいい。


「聞けよ、だから、姉貴には幸せになってもらいたいんだ。」


「生意気!!」


「俺いいと思うよ鳴海さん、応援する。頑張れ!」


瀧が笑った。


5年前の事件からあたし達はやっと動き出したような気がする。