「残念なお話です……うちのクラスの、あんざ―――、」

先生が、話をしている
耳になんか、入ってこない
安西さんが亡くなったのは
しってる、

それに、あたしは
人の死を悲しむほど
自分に余裕がない


遊とは、廊下ですれ違っても
目も会わせない、

会っただけでも
吐き気と恐怖に襲われる


夏休みを開けた。
9月初日、あのできごとから
1ヶ月近くたつ