あ~…何だろ?? 何か分からないけど、問題を見ると勝手に手が動いた。 「…できました。」 そう言ってチョークを置いた。 その周りはシーンと静まり返っている。 先生に至っては目を見開いて、大きな口をあんぐりと開けている。 …私、間違えた??…結構手が動いた方だけど…。 「…月森、もう席についていいぞ…正解だ。」 「はい。」 正解ならなんでそんなに黙り込むんだろう?? この場にいる彼女以外の人間は思っただろう。