「月森っ!!大丈夫か?!」
目の前で手をふっても、肩を揺すっても、反応しなかった月森は突然
───────意識を失った。
俺は過呼吸になり始めた月森にまずいと判断して、いそいで保健室に運んだ。
保健室のベッドに寝かせると、目を覚ました月森は辛そうに、涙を流しながら震えていた。
保健の先生に手伝ってもらい、なんとか過呼吸は収まったものの…
月森は怯え、泣きながら震えている。
そんな月森を見ていられなくなった俺は
「大丈夫。…俺が傍にいるから…。」
そういって抱きしめた。
月森は安心したかのように俺の腕の中で再び意識を失った。
俺も安心して気が抜けたからか、眠気が襲ってきて、いつの間にか意識を手放していた。