俺は廊下を歩いているとき、見覚えのある人物に声をかけた。 1人でぽつんと突っ立っている彼女をみて何となく声をかけた。 「あれ?笑美ちゃんじゃ~ん♪こんなとこで何して…泣いてるの?」 声をかけて振り向いた彼女は… 「優馬くん…」 あんなに表情を変えない彼女が泣いていた。 まるで小さい少女のようにポロポロと大粒の涙をこほして… それを見て、抱きしめたいと思った。 俺の胸に閉じこめてしまいたいと…。 気付いたら俺は…笑美ちゃんを引き寄せていた。