それから数分して、片瀬くんは手をはなすと



「帰ろっか。」



そう言った。


私の顔も赤くなってたけど、片瀬くんの耳も少し赤らんでいたのを見て、思わず笑みがこぼれた。

片瀬くんの家に帰ってきた。


玄関に入るやいなや、いきなり紗羅さんが飛びついてきた。



「笑美ちゃんーっ!!やっと帰ってきてくれたのねー!私ってば、やっぱり笑美ちゃんいないと寂しいのよ~。」