戻るとおばさんがまだ玄関に立っていた。
「あら、生きてたの?ほんとに運のいい子。」
皮肉まじりに叔母さんは言った。
「っ…!あんたなぁ!!」
その言葉を聞いた片瀬くんが今にも殴りかかりそうな様子で怒鳴ろうとしていたのを静止させた。
「月森…。」
「いいの。」と言ってなだめると、片瀬くんは渋々引き下がってくれた。
いいの。もう、どんなに願っても叶わないと分かっているから。
今まで心の中のどこかでで信じてた…でも、こんな事があった以上、私は絶対に信じる事はない。
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