「アハハッ冗談だよ。それにしても、声直って良かったね。」



にかっと笑う片瀬くんを見て胸がきゅっと縮こまる。



「ってゆうか、早くおろしてっ!お願い。」



そう言って見上げながら言うと、片瀬くんは顔を赤くして、渋々おろしてくれた。



「とりあえず、荷物取りに行こうよ。」



そう言われるがままに家の中に戻ることにした。