あの日から、月森の様子がおかしい。 まるで抜け殻になったかのように、大好きな読書もせずに、ただひたすら遠くを見つめている。 俺のこと嫌いなら、距離を置いてくれて嬉しいなら…何でそんな悲しそうな顔するんだよ。 自分で考えたことに自分で傷つく。 じゃあ、俺はどうすればよかった? 俺が言葉を遮ったとき、月森は何かを言おうとしてた…? でも聞きたくなかった。