委員会をしている人が多いから、私の歩く道にはほとんどひとけがない。 少し薄暗くなり始めた道に足を進める。 いつもなら違う道を行くはずだったけど、少しでも早く帰りたくて近道をする。 そうすると、どうしても段々とひとけねない道になってくる。 通りは店がすくなく、あってもシャッターが閉められていて、鉄の寂れたような臭いや、砂ぼこりが時折風にまかれて、むわっと広がる。 どうやらこの通りを歩いているのは私だけのようだった。 1つの足音を耳にするまでは。