「あー・・やっぱり冷凍食品の味は虚しいな・・・。」

てか・・・一人で食べてると余計に感じる。

「・・・。」

さっきの女の子・・・本当に知り合いだったのかな?
顔も可愛いし、背だって男子が好むくらいの高さだったし・・・。
一目惚れしてもおかしくはない子だった。

「べ・・・別に女の子に嫉妬してるわけじゃないけど・・。」

あんな子はこの先苦労しないで生きていけるんだろーな・・・。

ボーっと・・・空をみて思う。

「・・・・今日は快晴だなー・・。」

ガチャン!!!

「・・・え!?」

すると勢いよく屋上の扉が開いた。

「星華ー!!!ここにいやがったぁ!!!」

あれ・・・恭ちゃんだ。

「え!?ど・・・どうしたの!?」
「お前・・・俺が何度も読んだのに逃げるんじゃねーよ!!!」
「あ・・・だって邪魔かなっておも・・・わっ!!」

すると彼は私の肩を掴みぐらぐら揺らしていた。

「じゃ~ま~じゃ~ね~っよ~!!!」
「ちょ!!・・・ご・・ご飯中!!!・・・わぁ!!」

するとひじがお弁当にあたりおかずが全部ひっくり帰ってしまった。

「あ!?おかずが!!!!」
「あ!!・・・わりぃ!!!」

私がおかずを拾おうとするとタイミングよく
彼の手に触れてしまった。

ドキッ・・・。

「あ!!!!ご・・・ごめん!!」
「いや!!・・・俺の方こそごめん!!!」

・・・。
沈黙が続いた・・・。

「えっと!・・・その・・・よかったじゃん!」
「え?・・・なにが?」

何か話題を考えないといけないと思ったのだが・・・
これしか思いつかなかった。

「え・・・さっき隣にいた女の子。好きなんでしょ?」
「え!?あいつ?・・・別に好きじゃねーよ。」
「嘘!!だって焦ってたじゃん!!可愛い女の子話してるのばれて・・・。」
「あれは違う!!!・・・・その・・。」

彼は言葉がつまりなにも言えなくなった。

「図星?・・・ふっ。んな隠さなくていーのにさぁ!でも男子ってあんな子が好きなんだよね?」
「え・・・なんだよそれ。」
「だって可愛いしスタイルいいじゃん!恭ちゃんだってああゆう子とお付き合いしたほうがいいんじゃないの?」
「何むきになってんの?」

私はその言葉に少し・・・カチンときてしまった。