絶対こういう人間にはなりたくない、てか絶対ならない。





こういうのが友達に嫌われるタイプだよね~。





教室へ向けて歩いていると、後ろから光希の声がした。





「紗耶香、家出るの早すぎだから。
俺を置いてくな。」





――――ドキッ





「光希が遅いからでしょ。」





胸のドキッを知られたくなくて、強めに返した。





「うっせ。
…それ、どうした?」





光希はあたしの手にある、ちりとりに気づいたようだ。